マクラウド フィオナ
魚と蠅の祝日
コラムは三日のあいだ断食した。口に入れるものとては、あけがたにひと口の割麦、ひるに一片の黒パン、日の入る頃に藻草のひと口といっぱいの泉の水、それだけであった。三日の夜、コラムの部屋にオランとキイルが来た。コラムは跪いて一心に祈っていた。部屋には、かすかにささやくコラムの脣の音と、土を塗った壁の上に一疋の蠅がいて物うげにうなっている声と、それよりほかに音もなかった。
オランはあわれみと惶れと交った低い優しい声で呼びかけた「師よ、師よ」
コラムは聞かなかった。口はまだ動いていた、下脣のしたにもつれた髭は弱々しい息とともにふるえた。
女のように物やさしいキイルが呼んだ。