大町 桂月
白河の七日
一 南湖公園
甲子温泉に滯在する中、一日白河へとて、田中桃葉と共に山を下りけるに、白河の青年藤田虎太、長谷部英一、同英吉の三氏後より追付き來りて、共にす。芝原を經て奧州街道に出でし頃、日暮れたり。雨大いに至り、電閃き、雷鳴る。白河の市街に入り、右折して南湖に向ふ。咫尺を辨ぜざる闇の夜にて、雷雨益※(二の字点、1-2-22)盛ん也。
いかづちの鳴る度ごとに路見えて
我を導く闇の稻妻
大町 桂月
一 南湖公園
甲子温泉に滯在する中、一日白河へとて、田中桃葉と共に山を下りけるに、白河の青年藤田虎太、長谷部英一、同英吉の三氏後より追付き來りて、共にす。芝原を經て奧州街道に出でし頃、日暮れたり。雨大いに至り、電閃き、雷鳴る。白河の市街に入り、右折して南湖に向ふ。咫尺を辨ぜざる闇の夜にて、雷雨益※(二の字点、1-2-22)盛ん也。
いかづちの鳴る度ごとに路見えて
我を導く闇の稻妻