三好 十郎

夜の道づれ

走り過ぎる自動車のクラクション。

夜ふけの町かど。

深い闇の奧に白くもうろうとそびえ立つているビルディング。こちらは、夜空に黒くおしつぶされた家々。

とぼしい街燈が、あたりを明るく照し出すためよりも、かえつて暗くするためのように、ポツリポツリとついている。

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