小川 未明

金持ちと鶏

あるところに金持ちがありまして、毎日退屈なものですから、鶏でも飼って、新鮮な卵を産まして食べようと思いました。

鳥屋へいって、よく卵を産む鶏を欲しいのだが、あるか、と聞きました。

鳥屋の主人は、

「よく卵を産む鶏なら、そこのかごの中に入っていますのより、たくさん産む鶏はありません。」といいました。

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