小川 未明

幾年もたった後

ある輝かしい日のことです。父親は、子供の手を引きながら道を歩いていました。

まだ昨日降った雨の水が、ところどころ地のくぼみにたまっていました。その水の面にも、日の光は美しく照らして輝いていました。

子供は、その水たまりをのぞき込むように、その前にくると歩みを止めてたたずみました。

「坊や、そこは水たまりだよ。入ると足が汚れるから、こっちを歩くのだよ。」と、父親はいいました。

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