小川 未明

海ぼたる

ある日、兄弟は、村のはずれを流れている川にいって、たくさんほたるを捕らえてきました。晩になって、かごに霧を吹いてやると、それはそれはよく光ったのであります。

いずれも小さな、黒い体をして、二つの赤い点が頭についていました。

「兄さん、よく光るね。」と、弟が、かごをのぞきながらいいますと、

「ああ、これがいちばんよく光るよ。」と、兄はかごの中で動いている、よく光るほたるを指さしながらいいました。

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