小川 未明

おじさんの うち

あちらの 森の ほうで、ふくろうが なきました。さむい 風が ふいて、ほしの ひかりは ふるようです。ぼくの おじさんの うちは、もっと もっと、とおい ところでした。

町を はなれて、どこか さびしい のはらを、でんしゃの はしる 音が ゴウゴウと きこえます。夜が ふけて、あたりが しんとしました。

けれど、ぼくの おじさんの うちは、もっと もっと、とおい ところでした。

夕日が 赤く 西へ しずんで、くもの いろが うつくしい 花びらのように、空を いろどります。そんな とき、ぼくは みちの 上に たって、ぼんやりと おじさんの うちを おもいだすのでした。

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