小川 未明

すずめの巣

ある日のことです。孝吉が、へやで雑誌を読んで、夢中になっていると、

「孝吉は、いないか。」と、おじいさんの呼ばれる声がしました。いつもとちがって、なんだか怒っているようです。

「はてな、どうしたんだろう。なんにもしかられる覚えはないのに。」と、孝吉は、思いました。

「はあい。」と、返事をして、おじいさんのそばへいきました。

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