小川 未明

高い木とからす

林の中に、一本、とりわけ高いすぎの木がありました。秋が近づくと、いろいろの渡り鳥が飛んできて、その木のいただきへとまりました。群れをなしてくるものもあれば、なかには、つれもなく、一羽だけのものもありました。

村の子供たちは、そのさえずる声を聞いて、自由に、大空を飛んでいける鳥の身の上をうらやんだのであります。

「あの木に、もちぼうをつけておけば、鳥がとれるね。」

「とっても、飼い方を知らなければ、しかたがないじゃないか。」

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