小川 未明

野菊の花

一

正二くんの打ちふる細い竹の棒は、青い初秋の空の下で、しなしなと光って見えました。

「正ちゃん、とんぼが捕れたかい。」

まだ、草のいきいきとして、生えている土の上を飛んで、清吉は、こちらへかけてきました。

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