小川 未明

ひばりのおじさん

町の中で、かごからひばりを出して、みんなに見せながら、あめを売る男がありました。その男を見ると、あそんでいる子供たちは、

「ひばりのおじさんだ。」と、いって、そばへよってきました。

あき地になっている、すこしのひろばへ、かたから、あめの箱と、下げているかごを下ろしました。

「さあ、お坊ちゃんも、おじょうちゃんも、あめを買ってください。ひばりをはなして見せますよ。」と、男は、こしをおろしながら、子供たちの顔をながめました。だいぶあめが売れると、男は、かごのふたをあけて、

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