小川 未明

昼のお月さま

「万歳!」と、いう声が、どこか遠くの方から、きこえてきました。

「兄ちゃん、停車場だね、また、兵隊さんが出征するんだよ。」と、良二が、いいました。

「いってみようか、良ちゃん。」

兄の太郎は目をかがやかして、青々とした、秋の空を見やりました。

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