小川 未明
夢のような昼と晩
赤い花、白い花、赤としぼりの花、いろいろのつばきの花が、庭に咲いていました。そうして、濃い緑色の葉と葉のあいだから、金色の日の光がもれて、下のしめった地の上に、ふしぎな模様をかいていました。
葉がゆれると、模様もいっしょに動いて、ちょうど、水たまりへ落ちた花が、浮いているようにも見えました。
また、どこからともなく、そよ風に、桜の花びらが飛んできました。
「ああ、なんというおだやかな、いい日だろう。」
小川 未明
赤い花、白い花、赤としぼりの花、いろいろのつばきの花が、庭に咲いていました。そうして、濃い緑色の葉と葉のあいだから、金色の日の光がもれて、下のしめった地の上に、ふしぎな模様をかいていました。
葉がゆれると、模様もいっしょに動いて、ちょうど、水たまりへ落ちた花が、浮いているようにも見えました。
また、どこからともなく、そよ風に、桜の花びらが飛んできました。
「ああ、なんというおだやかな、いい日だろう。」