小川 未明
ペスときょうだい
風の吹くたびに、ひからびた落ち葉が、さらさらと音をたて、あたりをとびまわりました。空はくもって、木の枝がかなしそうにうごいています。急にお天気がかわりそうでした。
「雪がふると出られなくなるから、ちょっと、となり村まで用たしにいってくる。」と、父親は、身じたくをしながら、いいました。
「その間にぼくは、外につんであるまきをかたづけておこう。」と、兄の太郎がいいました。
「あまり暗くならぬうちに、お父さん、かえっていらっしゃい。」と、弟の秀吉はいいました。
小川 未明
風の吹くたびに、ひからびた落ち葉が、さらさらと音をたて、あたりをとびまわりました。空はくもって、木の枝がかなしそうにうごいています。急にお天気がかわりそうでした。
「雪がふると出られなくなるから、ちょっと、となり村まで用たしにいってくる。」と、父親は、身じたくをしながら、いいました。
「その間にぼくは、外につんであるまきをかたづけておこう。」と、兄の太郎がいいました。
「あまり暗くならぬうちに、お父さん、かえっていらっしゃい。」と、弟の秀吉はいいました。