坂本 竜馬

手紙

追白、先日より病気ニて引籠居候まゝ書付として呈しぬ。

下の件ハ長※(二の字点、1-2-22)の御ものがたり申上候得バ、通常の手紙ニしてハ何分別りがたく候間、不文ニハ一ツ書の方がよろしかるべしとて申上たれバ、元より不敬の義御見ゆるしたまえ。

第一段

一、先日中三丈夫関の方へ御帰りの時分なりと思ふが、内同薩の者より極竊ニ承りたるにハ隊の者大夫の身上を大ニ論じ勢だしておりたるよし。猶竊ニ其故を聞ニ大夫は尤海軍ニ志を起され陸軍ニ御セ話無レ之との故のよし。其余の事ハ不分明、小弟思ふニ、三吉大夫が陸軍をおさめたまいし時ハ隊中一同皆報国の赤心を振起し、大夫の賢なるをかんじ居候よし也。

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