小川 未明

おじいさんが捨てたら

ある日、おじいさんはいつものように、小さな手車を引きながら、その上に、くずかごをのせて、裏道を歩いていました。すると、一軒の家から、呼んだのであります。

いってみると、家の中のうす暗い、喫茶店でありました。こわれた道具や、不用のがらくたを買ってくれというのでした。

「はい、はい。」といって、おじいさんは、一つ一つ、その品物に目を通しました。

「この植木鉢も、持っていってくださいませんか。」と、おかみさんらしい人がいいました。

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