小川 未明
つじうら売りのおばあさん
ある日、雪のはれた晩がたでした。
「きょうは、義雄さんの家のカルタ会だ。」というので、みんなは喜んでいました。
達夫くんは、おとなりのかね子さんをさそって、いくことになっていました。
入り日が、赤く雲をそめて西にしずみますと、雪のつもった山のかげがまっ黒になって見えました。いよいよ出かける時分には、雪の上がこおって、歩くとさらさらと音がしたのです。
小川 未明
ある日、雪のはれた晩がたでした。
「きょうは、義雄さんの家のカルタ会だ。」というので、みんなは喜んでいました。
達夫くんは、おとなりのかね子さんをさそって、いくことになっていました。
入り日が、赤く雲をそめて西にしずみますと、雪のつもった山のかげがまっ黒になって見えました。いよいよ出かける時分には、雪の上がこおって、歩くとさらさらと音がしたのです。