岸田 国士

恋愛恐怖病(二場)

第一場

静かな海を見下ろす小高い砂丘の上

日没前後

男と女とが、向うむきに、脚を投げ出して坐つてゐる。「なんでもない同志」の間隔が、それとなく保たれてゐなければならない。

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