小川 未明

二少年の話

達ちゃんの組に、田舎から転校してきた、秀ちゃんという少年がありました。住んでいるお家も同じ方向だったので、よく二人は、いっしょに学校へいったり、帰ったりしたのであります。

ある日のこと、達ちゃんは、夕飯のときになにか思い出してくすくすと笑いました。

「なにか、おかしいことがあったの。」と、お姉さんがおっしゃいました。

「きょう、秀公といっしょに帰ったら、鳥屋の前で、いろいろの鳥が鳴いているのを見て、ああ、うそが、琴を弾じているといったんだよ。」と話しました。

青空文庫の作品カード