小川 未明

僕たちは愛するけれど

「誠さんおいでよ、ねこの子がいるから。」と、二郎さんが、染め物屋の原っぱで叫びました。

誠さんにつづいて、二、三人の子供らが走ってゆきますと、紙箱の中に二ひきのねこの子がはいっていました。

「だれか、捨てたんだね。」

「橋の上に置いてあったのを、三びきジョンが食い殺したのだ。」

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