小川 未明
猟師と薬屋の話
村に一人の猟師が、住んでいました。もう、秋もなかばのことでありました。ある日知らない男がたずねてきて、
「私は、旅の薬屋でありますが、くまのいがほしくてやってきました。きけば、あなたは、たいそう鉄砲の名人であるということですが、ひとつ大きなくまを打って、きもを取ってはくださらないか。そのかわり、お金はたくさん出しますから。」といいました。
猟師は、貧乏をしていましたから、これはいい仕事が手にはいったと思いました。
「そんなら、くまをさがしに山へはいってみましょう。」
小川 未明
村に一人の猟師が、住んでいました。もう、秋もなかばのことでありました。ある日知らない男がたずねてきて、
「私は、旅の薬屋でありますが、くまのいがほしくてやってきました。きけば、あなたは、たいそう鉄砲の名人であるということですが、ひとつ大きなくまを打って、きもを取ってはくださらないか。そのかわり、お金はたくさん出しますから。」といいました。
猟師は、貧乏をしていましたから、これはいい仕事が手にはいったと思いました。
「そんなら、くまをさがしに山へはいってみましょう。」