小川 未明

ボールの行方

正ちゃんは、いまに野球のピッチャーになるといっています。それで、ボールをなげて遊ぶのが大すきですが、よくボールをなくしました。

「お母さん、ボールをなくしたから、買っておくれよ。」と、学校へいこうとしてランドセルをかたにかけながら、いいました。

「また、なくしたのですか。二、三日前に買ったばかりじゃありませんか。」

「僕、ボールがないとさびしいんだもの。」

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