古川 緑波

食べたり君よ

菊池先生の憶い出

亡くなられた菊池寛先生に、初めてお目にかかったのは、僕が大学一年生の時だから、もう二十何年前のことである。

当時、文藝春秋社は、雑司ヶ谷金山にあり、僕はそこで、先生の下に働くことになった。

初対面後、間もなくの或る夕方、先生は僕を銀座へ誘って、夕食を御馳走して下さった。

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