小川 未明
おきくと弟
空が曇っていました。
正ちゃんが、学校へゆくときに、お母さんは、ガラス戸から、外をながめて、
「今日は、降りそうだから雨マントを持っておいで。」と、注意なさいました。
「じゃまでしかたないんだよ。もしか、降ったら、一、二っと駈けだしてくるから。」と、答えて正ちゃんは、すなおにお母さんのいうことをききませんでした。
小川 未明
空が曇っていました。
正ちゃんが、学校へゆくときに、お母さんは、ガラス戸から、外をながめて、
「今日は、降りそうだから雨マントを持っておいで。」と、注意なさいました。
「じゃまでしかたないんだよ。もしか、降ったら、一、二っと駈けだしてくるから。」と、答えて正ちゃんは、すなおにお母さんのいうことをききませんでした。