小川 未明

トム吉と宝石

遠い、あちらの町の中に、宝石店がありました。

ある日のこと、みすぼらしいふうをした娘がきて、

「これを、どうぞ買っていただきたいのですが。」

といって、小さな紙包みの中から、赤い魚の目のように、美しく光る石のはいった指輪を出してみせました。

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