小川 未明
草原の夢
私たちは、村はずれの野原で、日の暮れるのも知らずに遊んでいました。草の上をころげまわったり、相撲を取ったり、また鬼ごっこなどをして遊んでいると、時間は、はやくたってしまったのです。
毎日学校から帰ると、家にじっとしていられませんでした。机に向かっても、遠くあちらの草原の方から、自分を呼んでいる声がきこえるようです。そして、大急ぎで、復習をすますと、駆け出してゆきました。
ある日のこと、正ちゃんや、善ちゃんは、もう先に野原へいっていて、なにかしながら、わいわいいっていました。
「なにをして遊んでいるのだろう?」と、私は、そのそばへ駆けてゆきました。