小川 未明

サーカスの少年

輝かしい夏の日のことでありました。少年が、外で遊んでいますと、花で飾られた、柩をのせた自動車が、往来を走ってゆきました。そして、道の上へ、一枝の白い花を落として去ったのです。

これを見つけた子供たちは、方々から、走り寄りましたが、いちばんはやかった少年が、その花を拾ったのでした。なんという花か、わからなかったけれど、それは、香いの高いみごとな花でありました。

拾われなかった子供たちは、うらやましそうに、その花を見て、残念がりました。

「お葬いの花なんか拾って、縁起がわるいな。」と、一人がいうと、

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