小川 未明赤い船のお客ある、うららかな日のことでありました。二郎は、友だちもなく、ひとり往来を歩いていました。この道を、おりおり、いろいろなふうをした旅人が通ります。彼はさも珍しそうに、それらの人たちを見送ったのであります。青空文庫の作品カード