小川 未明

ある日の先生と子供

それは、寒い日でありました。指のさきも、鼻の頭も、赤くなるような寒い日でありました。吉雄は、いつものように、朝早くから起きました。

「お母さん、寒い日ですね。」と、ごあいさつをして震えていました。

「火鉢に、火がとってあるから、おあたんなさい。」と、お母さんは、もう、朝のご飯の支度をしながらいわれました。

吉雄は、火鉢の前にいって、すわって手を暖めました。家の外には、風が吹いていました。そして雪の上は凍っていました。

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