槙本 楠郎

きんまくわ

つばめは、まいあさ早く、すずしいたんぼの上へ、ツーイ/\ととんで来ました。そして身がるさうに、ななめにとんだり、クルリとひつくりかへつたり、作物の頭とすれすれにとんだりして、目をさましたばかりの作物に、かう挨拶していきました。

「みんな、おはやう。かはつたことはありませんか?」

すると、朝露にぬれた作物たちは、みんな顔をあげて、つばめに挨拶しました。

「つばめさん、おはやう。かはつたことはありません。」

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