槙本 楠郎

仔猫の裁判

「こどもクラブ」では、日曜日ごとに、朝の九時半から正午まで、子供会がありました。このクラブは、町の大人たちのつくつてゐる「睦会」の二階で、六畳の間二つが、ぶつ通しになる明るい部屋でした。

表の間の天井のまん中からは、色テープが八方に引きまはされ、それには、葡萄の葉や果がブラ下つたやうに、色さまざまの紙かざりが吊り下げてありました。折紙細工の鶴や舟や兜や股引や、切紙細工の花や魚やオモチヤや動物など、みんな子供会の手工の時間に作つたものです。

壁際には三つの本箱が据ゑられ、それにみんなに寄付してもらつた、色々の本や雑誌がギツシリつまり、「資料箱」の上には、木琴や積木や智慧の環や、それから地球儀や、環投げ遊びの道具などもありました。

壁には、子供会の写真や図画、それから「壁新聞」や「子供会ニユース」、ピクニツクのとき持つて行くリユツクサツクなど、いろいろのものが貼つたり、懸けてありました。

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