小川 未明
お化けとまちがえた話
ある田舎に、二郎という子供がありました。よく隣の家へ遊びにゆきました。
その家には、二郎といっしょになって、遊ぶような子供はなかったけれど、女房は、二郎をかわいがってくれました。
「おばさん、あの赤いかきの葉をとっておくれよ。」と、二郎は、裏にあったかきの葉をさしていうと、女房は、仕事をしながら、
「いま、これが終えたら、取ってあげますよ。」
小川 未明
ある田舎に、二郎という子供がありました。よく隣の家へ遊びにゆきました。
その家には、二郎といっしょになって、遊ぶような子供はなかったけれど、女房は、二郎をかわいがってくれました。
「おばさん、あの赤いかきの葉をとっておくれよ。」と、二郎は、裏にあったかきの葉をさしていうと、女房は、仕事をしながら、
「いま、これが終えたら、取ってあげますよ。」