小川 未明

幼き日

正ちゃんのお母さんは、かわいい坊やが、病気になったので、髪もとかさずに心配していました。

お医者さまは、正ちゃんを診察して、

「なるたけ、静かに、寝かしておかなければなりません。」といったので、お母さんは、家に帰ると、ふとんをしいて、正ちゃんを眠らせようとしました。

昨夜から、熱が高かったので、気持ちがいらいらしているとみえて、正ちゃんは、よく眠りませんでした。そして、むずかって、だだをこねてお母さんを困らせたのであります。

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