室生 犀星

童話

一

「お姉さま、――」

小さい弟は何時の間にか川べりの石段の上に腰をかけ、目高をすくっている姉に声をかけた。

「お前、いつの間に来たの、こちらへ来ると危ないわよ、わたしすぐ足をふいて行くから。」

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