萩原 朔太郎

ものごころ

ものごころ覺えそめたるわが性のうすらあかりは

春の夜の雪のごとくにしめやかにして

ふきあげのほとりに咲けるなでしこの花にも似たり

ああこのうるほひをもておん身の髮を濡らすべきか

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