桜間 中庸

影絵師

俊坊はをぢさんの手にぶら下りながら、夜の街通りをゆきました。

海岸へつゞいてゐる通りはアスフアルトの上に打ち水がしてあつて海から吹いてくる風がそのまゝ街の灯にぬれながら凉しく通つてゆきました。

散歩の人たちで街は賑はつて居りました。

常設館からは樂隊の音が流れ出て居りました。お菓子を釣る起重機が二つ、お菓子屋さんの店さきに並んでゐて、白い帽子をかむつた子供がハンドルを廻してゐました。

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