小川 未明

白い雲

一

みんなは、なにかすてきに、おもしろいことがないかと、思っているのです。敏ちゃんも、もとより、その一人でありました。往来で、義ちゃんや、武ちゃんや、かつ子さんたちが、集まって、なにか見て笑っています。

「なんだろう?」と、敏ちゃんは、走ってゆきました。

義ちゃんが、真っ黒な砂鉄を紙の上にのせて、両手で持っていると、武ちゃんが、磁石で、紙の裏を摩っています。すると、砂鉄がむくむくと虫のはうように、磁石のいく方について動くのでした。

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