石原 莞爾

戦争史大観

序文

 昨年の末感ずるところあり、京都で御世話になった方々及び部下の希望者に「戦争史大観」を説明したい気持になり、年末年始の休みに要旨を書くつもりであったが果さなかった。正月に入って主として出張先の宿屋で書きつづけ二月十二日辛うじて脱稿した。

 二月末高木清寿氏来訪、原稿をお貸ししたところ、執拗に出版を強要せられ遂に屈伏してしまった。そこで読み直して見ると前後重複するところもあり、補修すべき点も少なくないが、現役最後の思い出として取敢えずこのまま世に出すこととした。

  昭和十六年四月八日

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