佐々木 邦
母校復興
私立中学校の同窓生懇親会である。卒業生は在学生と違って時間を守る責任を感じない。学校当局もそれを見越して五時に始めるところを謄写版の案内状には四時と書いた。それでも定刻少し過ぎると薄汚い校舎の一室が活気を呈し始めて、
「やあ、スパローが来ているな」
「うん、然ういうお前は虎公かい? 変りやがったなあ!」
「驚いたよ」
佐々木 邦
私立中学校の同窓生懇親会である。卒業生は在学生と違って時間を守る責任を感じない。学校当局もそれを見越して五時に始めるところを謄写版の案内状には四時と書いた。それでも定刻少し過ぎると薄汚い校舎の一室が活気を呈し始めて、
「やあ、スパローが来ているな」
「うん、然ういうお前は虎公かい? 変りやがったなあ!」
「驚いたよ」