小津 安二郎

丸之内点景

春の夜である。

今、活動がハネたばかりで、人浪は、帝劇から丸之内の一角を通つて、銀座につゞく。

「一寸、つき合へよ、アロハ・オエを一枚買つて行くんだ」

三人連れの海軍青年士官の会話。

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