平野 零児

丹波篠山

「あなた、お国は?」

と聞かれる度に、私はちょっと自分で苦笑し乍ら、ためらうような調子で答える。

「丹波篠山ですよ」と、

別に丹波篠山で生れたからとて、少しも卑下する理由はない、それなのに、ついこんな調子になるのは何故だろう。

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