新美 南吉

小さい太郎の悲しみ

一

お花畑から、大きな虫がいっぴき、ぶうんと空にのぼりはじめました。

からだが重いのか、ゆっくりのぼりはじめました。

地面から一メートルぐらいのぼると、横にとびはじめました。

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