吉川 英治
新書太閤記
序
民衆の上にある英雄と、民衆のなかに伍してゆく英雄と、いにしえの英雄たちにも、星座のように、各※(二の字点、1-2-22)の性格と軌道があった。
秀吉は、後者のひとであった。
生れおちた時から壮年期はいうまでもなく、豊太閤となってからでも、聚楽桃山の絢爛や豪塁にかこまれても、彼のまわりには、いつも庶民のにおいが盈ちていた。かれは衆愚凡俗をも愛した。
吉川 英治
序
民衆の上にある英雄と、民衆のなかに伍してゆく英雄と、いにしえの英雄たちにも、星座のように、各※(二の字点、1-2-22)の性格と軌道があった。
秀吉は、後者のひとであった。
生れおちた時から壮年期はいうまでもなく、豊太閤となってからでも、聚楽桃山の絢爛や豪塁にかこまれても、彼のまわりには、いつも庶民のにおいが盈ちていた。かれは衆愚凡俗をも愛した。