久保田 万太郎十年……――まど子さん、何年になつたの、今度?……と、ぼくは、たま/\逢つたKさんの、上のはうのお嬢さんに、何んの気なしに訊いた。――来年、卒業です。と、まど子さんは、ニッコリ、口もとをほころばした。青空文庫の作品カード