江戸川 乱歩
奇面城の秘密
ある日、麹町高級アパートの明智探偵事務所へ、ひとりのりっぱな紳士がたずねてきました。それは東京の港区にすんでいる神山正夫という実業家で、たくさんの会社の重役をしている人でした。その神山さんが、明智探偵としたしい友だちの実業家の紹介状をもって、たずねてきたのです。
明智は、神山さんを応接室にとおして、どういうご用かと聞きますと、神山さんは、心配そうな顔で、
「じつは、明智さん。わたしは怪人四十面相に、脅迫されているのです。」
と、恐ろしいことをいうのでした。
江戸川 乱歩
ある日、麹町高級アパートの明智探偵事務所へ、ひとりのりっぱな紳士がたずねてきました。それは東京の港区にすんでいる神山正夫という実業家で、たくさんの会社の重役をしている人でした。その神山さんが、明智探偵としたしい友だちの実業家の紹介状をもって、たずねてきたのです。
明智は、神山さんを応接室にとおして、どういうご用かと聞きますと、神山さんは、心配そうな顔で、
「じつは、明智さん。わたしは怪人四十面相に、脅迫されているのです。」
と、恐ろしいことをいうのでした。