泉 鏡花・泉 鏡太郎

銀鼎

一

汽車は寂しかつた。

わが友なる――園が、自から私に話した――其のお話をするのに、念のため時間表を繰つて見ると、奥州白河に着いたのは夜の十二時二十四分で――

上野を立つたのが六時半である。

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