山本 周五郎しじみ河岸一花房律之助はその口書の写しを持って、高木新左衛門のところへいった。もう退出の時刻すぎで、そこには高木が一人、机の上を片づけていた。「ちょっと知恵を借りたいんだが」高木はこっちへ振返った。青空文庫の作品カード