山本 周五郎

須磨寺附近

一

清三は青木に迎えられて須磨に来た。

青木は須磨寺の近くに、嫂と二人で、米国の支店詰になって出張している兄の留守を預っていた、で、精神的にかなり手甚い打撃を受けていた清三は、その静かな友の生活の蔭に慰を求めたのであった。

須磨は秋であった。

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