柳田 国男

服装語彙分類案

一、晴着、よそ行き

最初晴着をどういふ場合にこしらへ、又如何なる場合に是非着たかを、注意してかゝる必要がある。現在行はれて居るものは形が皆新らしく、是によつて經過を察することは六つかしい。晴着を着る時は多くなつて來て居る。始めて用意した際の目的に、重きを置くのが至當である。

二、ふだん着

田舍では不斷には是を着ないから別の名がある。是を着るのは雨の日か夜か。とにかく外見をかまはぬ場合が多く、從つて之を見ると實際の内の要求のどこに在つたかゞわかる。

青空文庫の作品カード