倉田 百三

念仏と生活

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私の信仰を言いますと、念仏申さるるように生きるという一語に尽きる。法然上人も、この世を渡るには念仏申さるるように生きよと仰せられた。念仏者のイデオロギーは念仏がとなえられるように生きて行くということである。そのきめ方は色々あるであろう。倫理的な生き方もあり、国のためになるように生活原理を立てることもあろう。共産主義者ならば労働者のために役立つように生きて行く。恐らく皆さんもそうして生きて行っている訳であろうと思う。

私はその生活原理を何で決めるかと言えば念仏申さるるように生きるということによって定める。いろいろなことを知っていながら、いろいろな出来事がありながら、それを総括する根本原理は常に念仏申さるるように生きるそれが南無阿弥陀仏の信仰である。念仏申さるるように生きることそのことが真宗信仰の生活である。これはいいか、これは間違いではないか、という生活は不安であり、同時に元気がない。ところが念仏申さるるように生きると元気が出る。

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